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ぱぱちんの著書紹介 [仕事 & 勉強]

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"ぱぱちんて こんなひと" に書いたように、私の仕事上の専門は、MPEGという画像圧縮で、実は、著書なんぞあったりもするので、ブログに書いておくと、もしかして、検索で、その道の人がたどり着いてくれたりもするかな~なんて思ったりもしているので、今日は、その紹介をさせていただきたいと思う。

イマドキ、画像圧縮って、なに? なんて話、誰でも知っているかも知れないけれど、まずはそこからお話させていただくことにする。
むかしむかし、ビデオだのオーディオだののデータは、アナログ信号として取り扱われていた。だから、VHSのテープなんかは、何度も観ていると劣化するし、TV放送だって、伝送の途中でアナログな波形が崩れて、劣化することがあったのであった。
しかるに、まず、オーディオでCDが、ビデオではDVDが出てきたように、アナログ信号であったビデオだのオーディオだののデータを、0と1のデジタル信号に変換して、記録だの伝送だのされる技術が台頭してきて、1と0を読み誤らない限り、劣化が起こらなくなった。更に、コンピュータとの相性も良くなり、ソフトウェアで再生だのっ編集だのもできるようになったりもした。
しかし、特に、ビデオの場合、0/1のデジタル信号だと、情報量が膨大になって、特に、動画の場合、圧縮してデータを減らさないと、ディスクに収まらないとか、回線容量が足りないという問題点が生じてきた。

で、動画については、VideoCD→DVDで、MPEG-1とかMPEG-2なんかが使われるようになって、TV電話では、H.261とか、H.263とかが使われるようになってきたのだけれど、MPEG規格を作っていた、ISO/IECって団体と、H.26xを作っていた、ITU-Tという団体が、TV電話用とか、DVD用とかでなく、単一の規格を作りましょうという話になって出てきたのが、今でも、Blu-rayなんかでも広く使われている、H.264/MPEG-4 AVC (Advanced Video Coding) という規格なのである。

ちなみに、例えば、ソニーのカメラで撮った動画が、パナソニックのPlayerで再生できないと困るでしょう。
だから、いろんな会社が集まって、統一規格を作るわけ。
で、そこに、特許があったりすると、自社製品以外にも、その技術が使われてもライセンス料が入ってきておいしいというしくみだったりもする。

私は、前職S社では、このH.264/AVCで、仕事に恵まれ、規格必須特許も取らせてもらったし、関連社内製品の開発なんかにも関わらせていただいた。この点に関しては、S社に、ホントホント感謝。
ひとりでなく、同僚や、他社で規格に関わっていた方といっしょに書かせていただいたのがこの本。
子どもの頃から、本好きだったし、自分の名前が著者にある本が、普通の本屋でも売ってるなんて、なんか、夢が叶って嬉しかったな。

改訂三版 H.264/AVC 教科書 (インプレス標準教科書シリーズ)

改訂三版 H.264/AVC 教科書 (インプレス標準教科書シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: インプレスR&D
  • 発売日: 2008/12/26
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)


この本、↓こんなふうに、韓国語にも翻訳されていたりする。
韓国に比べたら、中国の方が、はるかに人口が多いわけで、どうせなら中国語に翻訳されればいいな~なんて思ったりもしていたけれど、今、こうして、韓国にいるのは、この時から縁があったのね~なんて、ちょっと不思議なキブン ・_・

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しかるに、時代は流れ、最近は、TVの解像度も、HD(High Definition) どころか、その4倍の4Kとか出てきているし、NHKなんかは、フライングで、8Kとか言っていたりもする。
また、人は、Blu-rayなんかのディスクでなく、インターネットでYouTubeとかの動画を観るようになって、インターネット回線も早くなっているものの、それ以上に、動画の情報量が増大していて、H.264ではまだ圧縮が足りないということになってきたのであった。
それで、Post H.264として規格化されたのが、H.265/HEVCという規格。HEVCは、High Efficiency Video Codingの略。
規格化が完了したのが2013年1月で、それから3年くらい経つけれど、普及するのはこれからかな? ニコニコ動画は既に対応しているという噂も耳にするけれど。
で、これに関しても、↓こんな本が出ていて、再び、私も執筆者の一人に加えていただいたのであった。


インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書

インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: インプレスジャパン
  • 発売日: 2013/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


もし、このブログにたどり着いた、その業界の方、おられましたら、ぜひぜひ買ってやってくださいませ (_ _)
こんな感じで、自分の専門な本は書いたことがあるけれど、でも、いつか、ちきりんさんみたく、みんなが読むような本が書きたいなぁ、なんて夢も持っていたりして、で、このブログ、雑談シリーズから始めてみたりもしたのであった。
最近はもっぱら、デジカメ画像入りな絵日記になっているけれど 笑




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自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

  • 作者: ちきりん
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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コメント 4

馬爺

ご訪問にNICE!ありがとうございました。
by 馬爺 (2016-03-12 10:46) 

kazushi

馬爺さま、
私も訪問ありがとうございます☆
by kazushi (2016-03-12 10:52) 

saia

すごい! kazushiさんは著書が2冊もおありなのですね!
多分私が読んでもチンプンカンプンでしょうが、きっとそれを専門にしている方には有名人かもしれませんね♪
ちきりんさんのような・・・kazushiさんの書かれる文章はとても読みやすくて親しみがあって記事の内容も魅力的ですので、きっと本になる日が来るのではないかと思います( `ー´)ノ
(ドイツへ行ったことがおありとのこと、当然ですよね! 失礼しました~!笑)

by saia (2016-03-14 21:51) 

kazushi

saiaさま、
実は、この金曜日、大学の先生やっている韓国人の友達の研究室に遊びに行ったら、この韓国語の本があったのですよ~♪
お褒めいただきありがとうございます。文章書くの実は大好きです。肩こるけど ^^;;
saiaさんはよくドイツ行かれるのですか?
by kazushi (2016-03-14 22:47) 

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